どんな人が不妊症になりやすいのか?

自分が不妊症になりやすいかどうか、確認するためのチェックリストを作りました。該当する方や症状に不安を覚える方は、早めにお医者様にご相談するようにしましょう。

男性編

不妊症の原因が男性側にもあると考えられるケースは2組中1組とも言われます。赤ちゃんが欲しいと考えている場合は、女性だけでなく男性側もチェックするようにしましょう。

  • 子供のころにヘルニアや停留睾丸の手術を受けたことがある
    これらの手術を受けている場合、精子が通る管が詰まったり、精子の数が少なくなってしまったりすることがあります。
  • おたふく風邪にかかって高熱になったり、睾丸炎を起こしたことがある
    大人のおたふく風邪は重症化しやすく、睾丸炎を併発しやくなります。睾丸炎にかかると精子をつくる力が弱まり、不妊症の原因になる場合があります。
  • 子どもの頃にがん等の治療を受けている
    精子をつくる力が極端に減っている場合があります。
  • 糖尿病にかかっている
    糖尿病は、軽度の場合には勃起障害や射精障害と言った性機能障害を起こしますが、病気が進んでくると精子をつくる力そのものが低下します。

女性編

月経の周期や量、生理痛など、体への影響が大きく変化した場合、不妊症以外にも病気やホルモンバランスの異常などが考えられます。月経に異常がある場合は、基礎体温を記録し、病院を受診するようにしましょう。

  • 月経周期に異常がある
    月経周期は、25~38日が正常とされています。月経の間隔が長い稀発月経(39日以上あく)の方、またはほとんど来ない頻発月経(90日以上あく)方、逆に極端に短い(24日以内に来る)方は排卵が起きていないことが多くあります。極端な肥満や、やせ過ぎで月経周期の異常が起こることがあります。このような方は不妊症のリスクが高いので基礎体温を1~2ヶ月つけて早めに受診して下さい。
  • 月経の量が極端に多い、あるいは長い(8日以上)
    1時間ごとにナプキンを変えないといけない、量の多い日が1週間以上続くなどの場合は、子宮筋腫などで子宮の内腔(受精卵が着床するところ)の形が変形していることがあります。
  • 月経の量が極端に少ない、あるいは短い(2日以内)
    月経があっても排卵していなかったり、卵巣機能が低下している可能性があります。
  • 過去に人工妊娠中絶や流産の処置を受けたことがある
    子宮の内腔の一部が癒着していることがあります。
  • 月経時の症状に異常がある
    月経の際の痛み(生理痛)が若いころに比べてどんどん強くなる、月経時に下痢をいつも起こす(排便痛)、あるいはセックスの時に以前になかった痛み(性交痛)が出て来た、などは子宮内膜症の可能性があります。子宮内膜症になると、妊娠できなくなるわけではありませんが、1周期あたりの妊娠率は1/10ぐらいと言われており、不妊症のリスクが高くなります。
  • 性感染症にかかった経験がある
    クラミジアや淋菌といった性行為感染症にかかったことがある方は、主に卵管が原因の不妊症のリスクを上昇させます。
  • 骨盤腹膜炎を起こしたことがある
    以前に骨盤腹膜炎を起こしたことのある方も主に卵管が原因の不妊症のリスクを上昇させます。とくに、腹部の手術後で腹膜炎やイレウス(腸閉塞)を起こした既往のある方はお気をつけください。
  • 以前に子宮筋腫・子宮内膜症を指摘されている
    過去に、健康診断などで子宮筋腫、子宮内膜症と言われている場合、早めに受診するようにしましょう。特に、子宮内膜症による「チョコレートのう腫」がある場合には、卵子の老化が実年齢よりも早くなる可能性があります。「チョコレートのう腫」とは、卵巣にできてしまった子宮内膜症が毎月の生理のたびに出血し、卵巣内に血がたまってしまい、その状態がちょうど溶かしたチョコレートのように見える状態です。
  • ダイエット等で食事制限中の人
    卵巣に栄養がいかないと、機能を十分に果たすことができません。ダイエットの食事制限などで栄養が不足してしまうとホルモンの分泌が妨げられ、排卵障害などのリスクが高まります。これから妊娠を考える方や妊活中の方は、健康的な食生活を心がけましょう。ダイエットは食事制限だけでなく運動も合わせて行うことで、不妊の予防になります。
  • 太り過ぎの人
    太って大きくなった脂肪細胞からは、「アディポネクチン」というタンパク質の分泌が減ってしまいます。「アディポネクチン」が減ると、卵巣の皮が厚くなってしまう原因になり、卵子の成長を阻害したり、排卵が起こりにくくなると言われています。
  • 冷え性の人
    冷え性の場合、血流が悪くなるので、子宮や卵巣に必要な栄養素や酸素が届かず、生殖機能が低下してしまいます。月経不順の原因にもなり、不妊症を引き起こします。冷え性の改善には、運動や入浴(お湯にしっかりつかる)で血行をよくする習慣をつけましょう。また、冷たいものの飲食はできるだけ避け、足を冷やさないようにしましょう。寒い日はタイツを履いたり、冷房のきいた部屋ではひざ掛けを利用するなど、防寒対策をしっかりとしましょう。